マンマチャオ
コインランドリーの大手フランチャイズチェーンである㈱mammaciao(マンマチャオ)は、2010年にランドリー業界で初めて決済方法に電子マネーを導入。お客の利便性を大幅に向上させたことに加え、集金業務不要、現金盗難対策などオーナーにとっても同社でコインを経営する上での大きなメリットとなっている。電子マネー決済のポイントを以下にまとめた。
Point1 圧倒的に低いコストで導入できる
近年は他のコインランドリーでも電子マネー決済への対応が普及しているが、同社の場合、1台10万円のリーダライタをランドリーの機械に設置する(全ての機械に設置しなくても良い)が、他のコインランドリーでは1台100万円以上する集中精算機を購入しなくてはならず、導入費用に大きな差がある。
写真:リーダライタが設置された各機器
なお、2018年3月末現在、同社の店舗で使用できる電子マネーは、交通系電子マネーがPASMO、Suica、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん。その他、nanaco、楽天Edy、WAONが使える。
Point2 オーナーのお店のハンドリングコスト低減
大きなメリットは現金の盗難対策となることや、キャッシュレス化によって売上金の回収管理も捗ること。これらにより「計り知れないハンドリングコスト低減効果が見込めます」と同社。また、カードやモバイルをリーダライタにタッチするだけで支払いが済むため、機器の故障などによるコイントラブルがなくなる利点もある。
Point3 お客の利便性向上で売上UP
顧客へのメリットとしては電子マネーが普及した大きな要因でもある、タッチ一つでの手軽な決済が可能となることが挙げられる。さらに、スマホカバーに電子マネーを仕込んでいれば財布を忘れても問題なし。オートチャージなら残額の心配も無く、電子マネーによってはポイントも貯まり、普段の買い物で使う電子マネーがコインでも使えるのは嬉しい。
写真:タッチパネルによる操作。機器ごとの設置のため他人の分を間違えて支払う心配もない
あるオーナーは「民泊を経営しているお客様から、領収書の発行を頼まれ、金額を確認したら35,000円だった。お客様に『凄いですね!』と言うと、『現金でそんな額持ち合わせていない。電子マネーだから利用している』と話していた。電子マネーを導入してから、売上は上がった」と話しており、手軽な決済手段として利用客に受け入れられていることは確かだ。
写真:店舗によってはWi-Fiが設置されており、待ち時間もスマホが活躍。通常は月額500円の雑誌読み放題サイト「タブホ」が無料で利用できる(※一部実施していない店舗あり)
写真:財布を忘れても、こんな感じでスマホカバーに電子マネーを仕込んでいれば問題なし
◆1,000店舗出店計画の柱の一つに
なお、マンマチャオの店舗は2018年3月末現在、全国におよそ470店舗。そのうち、電子マネー対応店は49店舗。同社は「2018年内には100店舗まで増やしたい」と話している。また、年間180〜200店舗のペースで出店しており、2020年に1,000店舗となることを目指している。「当社のFCにおける電子マネーシステムなら導入費用も低く抑えられます。その点と、オーナー・お客様双方にとってのメリットを打ち出し、電子マネー決済を1,000店舗出店計画の柱の一つとしていきたい」と話している。
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